2016年11月24日

深夜食堂

今日は珍しく人と喋りたくなった

一日が終わり、絡みついてる何かをふるい落とすかのように、「深夜食堂」を観ると心が落ち着いて、また明日も頑張っていける気がする。見るのが惜しいくらいハマってる。

まったくタイトルに騙されてた。ただ深夜に何かのグルメを紹介する番組かと思ってた。だからずっと抵抗があって遠下がっていた。「人は見かけによらぬもの」というのは、これにも適用できるんだな。

さて、これはどんなドラマなのか。どういう人が夜12時以降から唐揚げや豚汁を食べるんだろう。最初は不思議で仕方なかった。

新宿の娯楽街の近くにあるこの店に通ってる人たちはちょっとだけ尋常じゃない普通の人だ。彼ら彼女らにはそれぞれストーリーがある。背負っているものがある。この深夜食堂があらゆる背景の人たちの交差点となり、アジトとなり、心を温めるところとなったのだ。

みんな何を食べるって?それが醍醐味だ。

夜が静まり、偽装と仮装を下ろし、すっぴんの我に戻った時に食すこの一品は、フランス料理でもない、A5和牛でもない、極めてシンプルなものだ。それはお袋の味、家庭の味、片思いの味、未練の味、自分のの人生の味そのものだ。大事な人との思い出が食べ物とリンクして蘇る。

もしその店に行けたら何を注文するんだろう。

Share on Twitter Share the post
Qihuan Piao

朴 起煥

東京で働いている「外人歴」9年のソフトウェア「ライター」。いつの間にか納豆が食えるようになり、これで日本に慣れきったと思いきやまだまだ驚きが続いてる。読んだり書いたりするのが好きで、自身の経験や本から得た「何か」をここに書き出してる。最近古本屋にハマってる。

他にも英語中国語で書いてます、よろしければチェックしてみてください。