2021年2月 2日

数字の感覚、そして2021年2月は素晴らしい

月の始まりの日が月曜日と重なると、やや高揚する。

これは中国人の曜日の表現の仕方と関係するのかもしれない。中国語では月曜日は「周一」あるいは「星期一」と表す。曜日に連動して最後の数字が連番となっていく。例えば火曜日は「周二」、水曜日は「周三」、そしてそれが「周六」まで続いて、日曜日は例外で「周日」と変形する。日本に13年住んでいても、僕の中では曜日の感覚は「月火水木金土日」というよりは、数字の「一二三四五六」のほうと強く紐付いている。

2月1日が「周一」。日付と曜日の数字がぴったり合うと、僕は時計の針がぴったり重なったような一体感と整合感を感じ取るのだ。

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そしてこれは実生活にも便利で、例えば2月20日が何曜日と聞かれると、土曜日だと即答できる。7で割って余りの数字が該当する曜日になるから、わざわざカレンダーを調べる必要がない。さらにいえば今年の2月は28日までしかないので、四周間ちょうどで終わり、続いての3月1日も月曜日になる!こんな素晴らしい連続はほかにあるのか!(まあ普通にあるでしょう)

この数字への感覚に普遍性はあるのか、僕は調べたこともないし、人と喋ったこともない。少なくともこれは月が移り変わるときの、僕なりの一つの楽しみ方となっている。

もともと自分は数字には何かしらのアフェクションを感じやすいタイプの人間でもある。たまたま並べなれた数字からつい規律性なり、ストーリー性を見出そうとするクセがある。例えば高層マンションのエレベーターに乗って、たまたま押された階層が「9, 18, 27」となったときは透き通る気分になる。逆にそこに「26」が邪魔に入ったり、「18」がずれて「19」になると残念で仕方ない。「おい、フォーメーション!」と心のなかで叫ぶ。

クレジットカードのセキュリティコードがたまたま「365」となったこともある。一年間の日数の数字にも魅力を感じる。映画でよく見る銀行強盗が金庫に耳を当ててダイヤルを回し、番号が合った瞬間の「パカッ」と開ける音のような達成感。だから本当にこのカードには有効期限がなければいいのにと思ってしまう。

2月2日の「周二」(ゾロ目!)にこの記事を書いて記録を残そう。日食なんかよりはこっちのほうが嬉しく思う。

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Qihuan Piao

朴 起煥

東京で働いている「外人歴」9年のソフトウェア「ライター」。いつの間にか納豆が食えるようになり、これで日本に慣れきったと思いきやまだまだ驚きが続いてる。読んだり書いたりするのが好きで、自身の経験や本から得た「何か」をここに書き出してる。最近古本屋にハマってる。

他にも英語中国語で書いてます、よろしければチェックしてみてください。