多くのユーザーは 一度に1本しかジュースを買わない
たまたまこういうテーマの記事を読みました。
とても感動しました。
3年前の記事ですが、未だ見ても全く言う通りです。
ウェブアプリケーションのインターアクションをどのように設計すべきかを議論する記事で、
今ウェブ上存在するユーザにとって「不親切」な例をどんどんあげて説明してくれました。
以下抜粋した内容です。
インタラクションデザイナーはコモンケースを重視すべきなのです。起こりそうもない場合を考慮し過ぎて、起こるべきことの利便性を低下させてはいけません。
例えば、多くのジュースの自動販売機では、1000円札を入れた場合に、ボタンを押して商品を1つ購入すると「続けて購入モード」に入ってしまうので、いちいち釣り銭レバーを押さないといけません。しかし(おそらく)ほとんどのケースでは、ユーザーは一度に1本しかジュースを購入しないのです。つまり釣り銭レバーを押すという余計な操作が膨大な回数行われていることになります。
プログラマーはエッジケースを重視しますが、インタラクションデザイナーはコモンケースを重視すべきなのです。起こりそうもない場合を考慮し過ぎて、起こるべきことの利便性を低下させてはいけません。
こういうケースはウェブ上にたくさん存在していると思います。
自販機の例では本当に身のまわりの話で、誰もが想像できるんだろう。
私の場合、今までは全部1本購入してきました。
1000円札入れる旅、釣り銭レバーを押さなければなりませんのは面倒の中の面倒です。
さらにもう一つの事例として、ユーザ登録時のメールアドレス入力についても指摘がありました。
これはEメールアドレスを正確に入力させることを目的としていますが、ユーザーの行動を観察すると、非常に多くの場合、ユーザーは1つ目に入力した内容をコピーして2つ目にペーストしています。これでは単に手間が増えているだけ。
また、ほとんどの場合システムは、2つの値が一致しているかどうかをバリデートするだけで、そのアドレスが有効かどうかを調べているわけではありません。もし1つ目のフィールドに正しく入力できても、2つ目のフィールドで間違えればエラーになってしまいますし、逆の場合もエラーになります。人は正確な作業を繰り返すことが苦手ですから、かえってエラーを増やしていることになります。仮にユーザーが90%の確率で自分のアドレスを正しく入力できるとした場合、
・フィールドが1つの場合、90%の確率で正しく登録できる
・フィールドが2つの場合、81%の確率で正しく登録できる
という計算ができ、フィールドを増やすことでかえって「登録する」という目的を達成するハードルが高くなってしまうといえるのです。
私の場合はいつも最初の一個目が絶対100%正しく登録してます。
(いつも保存された記録があり、Tabキーで選択するのがほとんどでした)
しかし、二つ目で誤って入力したケースは何回かありました。
確かに確率が下がってると思います。
ユーザインタフェース設計する時は、ぜひこの記事をご覧ください。
絶対役に立ちます。