愛用の文房具シリーズ:定規
いくつか愛用の文房具を紹介します。まずは定規から。
僕は本を読むときに気になる箇所に、定規で線を引いている。素手で引くときのグニャグニャとする線はどうしても生理的に受け付けない。どういうふうに線を引くかは、『三色ボールペンで読む日本語』に強く影響され、ご興味がある方はぜひ一読してみてください。
なので、僕が定規に求めているのは読書時に線を引くための機能であり、長さを測るという使い方はほとんどしていない。その目線から、試行錯誤の末、今はこのKUTSUWAの16cmブラック定規にたどり着いた。
長さ
16cmは正直少々長い。これ以上長くなるとペンケースに収まらない、あるいは収まりづらい問題が発生する。
線を引く上では、最低限の長さは以下の通り(標準サイズの場合):
- 縦書きの単行本の場合は13.5cm
- 縦書きの文庫本の場合は12.5cm
- 横書きの和書、洋書の場合は11cm
なので15cmあればだいたいは物足りる。
程よい存在感
こんな悩みありません?デスクに本とペンと定規と付箋などを取り出して読書に取りかかる。ふと線を引きたいときに、定規がどこに置いてあるかぱっと見つからない問題。この一秒二秒くらい探す手間がリズムを崩し、フラストレーションに感じるしまう自分。(こんな細かいことを気にするのは、果たして日本中に僕以外どれくらいいるのか、見当もつかないのだが、、、)
この問題を解決するには、定規に程よい存在感を出してほしい。つまりビジュアルコントラストの度合いが高いほうを選ぶ。
今使っているKUTSUWAの定規は透明・黒が合間になっていて、明るい色合い、あるいはダークのデスクに置いても、周囲とのコントラストが強いため、すぐに見つかることができる。よくある透明度が高い定規は周囲にあまりにも溶け込むため、僕は不採用としている。
比較するために透明度の高い定規と一緒に並んで見る。まずは明るいダイニングテーブルに。
次は僕の仕事デスクに。
いかがでしょう。透明度の高い定規より、KUTSUWAの定規のほうがぱっと目に入るし、かといって目立たすぎず、脇役をきちんと演じているところが高評価。
(まあ定規を定位置におけば済む話かもしれないですけどね。。)
次の行を覗き見
透明の方を上に向く場合、ちょうど一行ほどの高さが透明になっているので、次の行の文字が見える!これで線をどこで区切るかがより判断しやすくなるし、線を引くときの力加減もコントロールしやすくなる。
最初はただの便利機能かと思いきや、今はこれがないといささか心細い。
その他
他にも便利機能が盛り込んでいる。
- 裏面に滑り止め加工が施され、線をまっすぐに引きやすい
- 角に丸みがあり、手やペンケースに優しい
- 物の高さや深さを測りやすい端スタートメモリ
お値段
180円、破格です。感動しかない。こんなにユーザー目線で作られたモノが200円もかからないと考えると、日本最高だと思ってしまう。
こんなクセのあるこだわりは、果たして誰かにわかってくれるのか。
次回は愛用するペンケースを紹介します。お楽しみに。